東京国立博物館(トーハク)は日本と東洋の美術・考古品を所蔵する、一度は行っておきたい博物館!土偶や埴輪など教科書で見た考古品も沢山!

東京国立博物館

東京・上野にある東京国立博物館(トーハク)は、日本と東洋の美術品や考古品を所蔵する、日本最大のコレクションを有する博物館です。

東京国立博物館では、日本の美術品の他、埴輪や土偶といった教科書でおなじみの考古品も見学することができます。

今回は、一度は行っておきたい博物館として、東京国立博物館の常設展(総合文化展)をご紹介します!

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東京国立博物館とはどのような博物館?常設展の年間パスポートは2,000円!

東京国立博物館は、明治5年(1872年)創設の、日本で最も古い歴史を持つ博物館です。東京の上野にあり、トーハクとの略称で呼ばれています。

東京国立博物館の所蔵品は約11万6,000件で、日本一のコレクションとなっています。このうち、常設展(総合文化展)では3,000点が展示されています。

東京国立博物館では、常設展の他に、特別展が開催されています。

常設展の観覧料は一般620円で、特別展は別料金となっています。

常設展だけでもかなりの展示数を見ることができますので、一度だけでは見きれない!ということもありそうです。

常設展では年間パスポートを発行していて、年会費は一般2,000円(大学生1,000円)となっています。

この年パスは「国立博物館メンバーズパス」という名称で、東京国立博物館だけではなく、京都、奈良、九州の国立博物館も合わせた4館共通の年パスとなっています。

国立博物館は、所蔵数がとにかく多いので、展示量がそれなりに多い上、展示内容が頻繁に入れ替わります(特に日本館)。

なんでも、毎週展示内容のどこかが入れ替わっているとか。

そのため、数ヶ月後に再訪しても、展示内容の大半が入れ替わっていたりして、前回見たのと同じ内容だった!ということがありません。

隣に国立科学博物館(科博)がありますが、この点は、科学系の博物館と違うところでしょうか。

ですので、年に数回行くことを想定すれば、年パスは十分お得なのではないでしょうか?

特に、大学生は1,000円ですからね・・。博物館関係は、学生がお得になっていて、羨ましい限りです。

館内では、年パスでしょっちゅう通っているような感じの人もよく見かけますので、来館の際には検討してみてもよいかもしれません。

観覧に必要な時間は?本館内のミュージアムショップもお忘れなく

東京国立博物館は、いくつもの建物に分かれており、敷地内にはメインの本館(日本ギャラリー)、平成館、東洋館、表慶館、法隆寺宝物館などがあります。

このうち表慶館では特別展が行われます。また、敷地内には資料館(入館無料)もあります。

全部見て回るにはかなり時間がかかり、常設展だけでも5~6時間かかるほどのボリュームはあります。

ゆっくり見学したいなら、一日かけて見学してもよいかもしれません。

敷地内には東洋館の横にレストランがある他、軽食を販売するトレーラーが何台か来ています。

天気の良い日であれば、外のベンチでランチをとることもできそうです。

時間がない場合は、メインの本館(日本ギャラリー)のみでも楽しめると思いますが、ここだけでも1時間半位はあった方がじっくり見学できると思います。

ですので、観覧時間が2時間以内なら本館を見学して、それ以上の時間があれば、興味に応じて平成館、東洋館、と見学していけばよいのではないかと思います。

また、本館1階にあるミュージアムショップは品揃えが充実しており、オススメです。

このミュージアムショップは日本の美術品をモチーフにした様々なグッズが販売されています。

それだけなら最近は珍しくないのですが、博物館だけあって、それなりに高級感を感じさせるグッズが多いです。お値段はそれなりの博物館価格ですが・・。

この博物館は、内容的に当然なのですが、外国人観光客が多いです。

彼らを主なターゲットにしていることは明白なのですが、博物館のショップだけあって、趣味の良いグッズが販売されていると思います。

日本の伝統工芸品なども販売されているので、日本文化の良い宣伝のようにもなっています。

このショップは色々見ているだけでも面白く、楽しめると思います。

また、博物館の敷地外(博物館の横)になりますが、黒田清輝の作品を展示した黒田記念館もあります。こちらは入館無料なので、時間があればこちらも寄りたいところです。

博物館メインの本館は日本ギャラリーで日本美術の宝庫!国宝級の美術品も!

東京国立博物館に来たら、まずは本館の日本ギャラリーの見学です。本館は1階と2階があり、1階はジャンル別展示、2階は日本美術の時代別展示になっています。

1階と2階のどちらから見学しても良いのですが、国宝室がある2階から見ていった方が楽しいかもしれません。刀や甲冑が好きなら1階から見た方が良いかもしれませんが・・。

来館者は、学生や一般の大人が多い感じです。外国人観光客も多いです。

お隣の国立科学博物館(科博)に子供や家族連れが多いのとは対照的です。来館者の層がまるで違います。内容的に当然そうなるのですが・・。

以下、日本館の展示品をいくつかご紹介していきます。

先ほど書いた通り、東京国立博物館では展示品がよく入れ替わりますので、以下の写真は訪問時(2018年1月、3月)の展示品になります。

なお、東京国立博物館では、撮影禁止の表示があるものを除き、写真撮影が可能になっています。

東京国立博物館所蔵の踊る埴輪

さて、本館1階の展示室に入ると、まず出くわすのがこちらの踊る埴輪(「埴輪 踊る人々」)です!

この埴輪さん、ユーモラスさではピカイチですので、東京国立博物館のキャラクター(トーハクくん)にもなっています。

ミュージアムショップでも、トーハクくんのぬいぐるみやグッズが売られています。

博物館のメインキャラということで、最初の展示品の座についているのでしょうか・・。確かに、インパクトは大きく、一度見たら忘れませんね!

埴輪でもこれほどユーモラスなものはなかなか見ないと思いますので、必見です!

こちらは国宝「興福寺鎮壇具」(奈良時代・8世紀)です。

鎮壇とは寺院を建立する時、地鎮を祈念して行う祭事のことで、この時に地中に埋める品々を鎮壇具というそうです。

これは明治7年(1874年)に発見されたもので、奈良時代のものと分かった時は、驚きだったでしょう。

国宝室では、1ヶ月程度の期間ごとに様々な国宝を展示しています。

滅多に見ることのできない国宝の現物を見ることができるチャンスです。

こちらは国宝「釈迦金棺出現図」(平安時代、11世紀)です。新年の期間限定展示です。

京都国立博物館所蔵だそうですが、貴重さのため、滅多に館外に出されることはないそうです。

この図で描かれているのは、お釈迦様の入滅を聞いた母の摩耶夫人が天から地上に降りて来ましたが、間に合わず、お釈迦様が嘆く母のために神通力で復活し、棺より身を起こした、という劇的な場面です。

この場面を単独の画像として描く例は本図のみで、非常に貴重だそうです。

こちらは春の期間限定展示、国宝「花下遊楽図屏風」(狩野長信筆)(江戸時代・17世紀)です。

右側は満開の桜の下で酒宴をしている様子、左は風流踊りとその見物人が描かれています。

踊る人々が着ているのは、歌舞伎踊りの流行を受けた当時最新のファッションだとか。

現存する長信の作品は少ないため、本作は貴重な作品だそうです。

残念ながら、中央部分は関東大震災で焼失しています。

こちらは重要文化財「鳥獣戯画断簡」(平安時代・12世紀)です。新年記念公開です。

京都高山寺所蔵の国宝・鳥獣戯画から分かれた断簡とのこと。

平安時代のものだと思うと、感慨深いですね・・。

こちらは鳥獣戯画模本(甲巻)(19世紀)です。江戸時代の模本ですが、保存状態もよく、最近描かれたかのように鮮やかです。

カエルとウサギのおなじみのシーンもしっかり描かれています。

こちらは国宝・古今和歌集(元永本)下帖(平安時代・12世紀)です。新年記念公開です。

古今和歌集の仮名序から巻第20まで完存する中では現存最古のものだとか。

開いているページには、小野小町の歌が書かれています。

歴史でおなじみの古今和歌集ですが、平安時代の現物を見ると、さすがに感慨深いですね。

これまでよく焼失したり逸失しなかったものと思います(残ったからこそ貴重なのですが)。

こちらは重要文化財「不動明王像」(平安時代・12世紀)です。迫力があります。

なお、2階の展示室には、国宝「線刻蔵王権現像」(1001年、奈良県吉野郡)があり、こちらも印象深いものでした。

線刻で刻まれた仏画ですが、絵の精密さには素人でも驚きます。写真撮影が不可なので写真はありませんが、画像は西新井大師のページで見ることができます。

こちらは重要美術品「楼閣山水図屏風」伝狩野元信筆(室町時代・16世紀)です。

山水画を描く人物が描かれており、「人里離れた静かな環境で、文雅の生活を送るという中国的な隠逸への憧れが表されている」とのことです。

こちらは源氏絵彩色貝桶(江戸時代・17世紀)です。貝桶とは、貝合わせに用いる貝を収める箱のことだそうです。豪華ですね。

新春特別公開の伊藤若冲「松梅孤鶴図」(江戸時代・18世紀)です。

「源氏物語図 初音・胡蝶」(江戸時代・19世紀)です。

狭衣物語絵巻(江戸時代・17世紀)です。色が鮮やかで、17世紀のものとは思えないほどです。

3月はお花見の季節ということで、「博物館でお花見」というキャッチコピーの下、桜をモチーフにした美術品があちこちで展示されていました。

季節に合った美術品を展示してくれるのは、日本の博物館ならではですね。

ところで、海外の大規模博物館は、東京国立博物館ほどマメに展示品を入れ替えているのでしょうか?よく分かりませんが。

ともかく、多くのコレクションをできるだけ一般に公開しようという方針は良いと思います。

ましてや、季節やイベントごとに目玉展示を出すというのは、さすが日本ならではだと思います。海外ではここまではしないのではないかと(そういう発想がないというか)。

大英博物館みたいに無料ではありませんが、できる限り所蔵品を展示しようという東京国立博物館の姿勢は評価できると思います。

外国人観光客も多いですし、東京観光を担っている、という視点もあるのでしょうが。

3月のひな祭りに合わせて、江戸時代のひな人形も展示されていました。なかなか貴重なものもありました。

春と秋の庭園開放期間は博物館敷地内の庭園が開放されます!

東京国立博物館では、春と秋にそれぞれ約1~2ヶ月間、敷地内の庭園を開放しています。

桜と紅葉の季節に合わせて開放されるので、この時期に来館するのであれば、是非庭園の散策もしたいものです。

東京国立博物館の敷地は、元は寛永寺の境内だったということです。

庭園は寛永寺の庭だったと考えられていますが、改修や移築のため、当時の面影を残しているのはごく一部のみだそうです。

現在の庭園内には全国各地から移築された茶室や建築物があり、多種多様の植物を鑑賞しながら散策を楽しむことができます。

本館裏から庭園の池を見渡した景色はこちら。まだ桜は開花していませんでしたが、満開の時期はとてもきれいだろうと思います。

こちらは庭園内にある九条館。元は東京赤坂の九条邸にあった建築で、昭和9年(1934年)に九条家から寄贈され、現在の位置に移築されたそうです。

本館裏手の池を前にしたスペースには、トレーラー式の「さくらカフェ」がオープンしていました。

このカフェで販売されていたさくら味のソフトクリームは、甘さが控えめで桜の香りがしっかりする、上品なソフトクリームでした。

中に桜味の餅状の粒?が入っていて、アクセントとなっていました。どちらかというとさっぱりしていますが、また食べたいと思わせる美味しいソフトクリームでした。

本館に続いては連絡通路で行ける平成館!教科書で見たおなじみの埴輪や土偶がたくさん!

本館を見学した後は、本館から連絡通路を通じて行ける平成館に行ってみました。

平成館の1階には考古展示室があり、2015年10月にリニューアルオープンしました。

考古展示室では、教科書で見た懐かしい埴輪や土偶がたくさん展示されています。

こんなにたくさんの埴輪が展示されています!状態もきれいですね。

考古展示室に入ると出迎えてくれるのは、重要文化財「埴輪 盛装女子」(古墳時代・6世紀)です(群馬県伊勢崎市出土)。これもどこかで見たことがあるような。

女子を表現した人物埴輪としては稀な全身埴輪なのだそう。

こちらは、重要文化財「遮光器土偶」(縄文時代 前1000年〜前400年)。

教科書でもおなじみの土偶ですね!久々に見ました😊

大きな目の表現が遮光器(スノーゴーグル)に似ていることから遮光器土偶と呼ばれるのだそうです。

おなじみの銅鐸です!こちらは重要文化財「外縁付鈕2式銅鐸」(弥生時代・前2〜前1世紀)です(兵庫県豊岡市出土)。

銅鐸を持ってみよう、叩いてみよう、のコーナーもありました。

こちらは馬の埴輪です。重要文化財「馬形埴輪」(古墳時代・6世紀)(和歌山市出土)。鞍がリアルに作られていますね。

東洋館はアジアギャラリー、東洋の美術・工芸などを展示!

東洋館はアジアギャラリーとなっており、中国、朝鮮半島、東南アジア、インド、エジプト等の美術・工芸品、考古品などを展示しています。

地下にはTNM&TOPPANミュージアムシアターがあり、別料金が必要になりますが、美術関連のVR作品を鑑賞することができます。

東洋館の階段踊り場には東洋の占いについての展示コーナーもあり、面白いです。

最後に。東京国立博物館に一度は行ってみることをオススメします!

東京国立博物館は、さすがに日本一の所蔵コレクションを誇るだけあって、見ごたえのある展示がたくさんあります。

筆者もまだ回りきれていないのですが、展示内容も変わりますし、何度訪問しても飽きない博物館だと思いました。

内容が地味なので😔、これらの分野に興味がない限り、なかなか行く機会がないかもしれませんが、一度は行っておきたい博物館です。

国宝級の美術品をいくつも見ることができるので、とても贅沢な鑑賞ができます。

外来の美術展なども良いですが、日本の美術品も素晴らしいので、常設展だけでも是非行ってみることをオススメします!

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