日本批判をする海外在住日本人への違和感

最近は、海外在住日本人がネットで盛んに情報発信しているのを見かけます。

一昔前までは、海外在住日本人のブログというと、現地人と結婚した日本人主婦の日記ブログが主流でした。

でも最近は、留学やワーホリや仕事など、様々な目的で海外に在住する日本人がWordpressなどの本格的なブログをやっている例が増加しました。

海外在住日本人のブログでは、大抵日本批判が繰り広げられますが、確かにそれは的を得ていることも多いのですが、一方で違和感を感じることもあります。

今回は、日本批判をする海外在住日本人に対して感じていることを書いてみたいと思います。

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海外在住日本人の日本批判とそれに対する国内日本人の反論はいつも同じ展開

日本批判をよくする海外在住日本人は、主に欧米在住で、自分の意志で留学なり移住したりしている人が多い模様です。

欧米は先進国なので、日本と比較しやすい面があり、また、欧米に移住する人は、日本が住みにくいとか生きにくいとの理由で移住する人(特に若者の場合)が増加しているようなので、日本を批判する人が多いのだと思われます。

日本批判の内容は、この手の内容に慣れた人にとってはおなじみのテーマですが、長時間労働とか有給が取れないなどに代表される日本の労働環境の悪さ、効率性・合理性のなさ、上には絶対服従、男尊女卑、同調圧力、集団主義、序列主義、いじめ、子育て環境の悪さ、満員電車、日本は世界から取り残されている、日本はもう終わっている、日本はもはや豊かな国ではない、などなどetcです。

留学生のブログなどでは、様々な統計やデータを挙げて、海外に比べて日本はこんなにひどい!と、日本社会の酷さや経済力の低下などを説明していたりするものもよく見かけます。

しかし、この手の日本批判の記事には、必ずといって良いほど、日本在住の日本人による反論が殺到します。

この反論も内容はいつも決まりきったもので、「日本でうまくいかなかったから海外に逃げたのだろう」とか「日本がそんなに嫌いならもう帰国するな」などなど、お決まりのパターンです。

それに対して海外在住日本人がキレて応酬する、というパターンがお決まりの流れです。

この手の日本批判(または日本賞賛)というのは、なぜか多くの人が関心を持つテーマのようで、多くの人が熱を入れて、ああだこうだと持論を展開します。

この手のテーマでは必ず感情的になっていき、どちらも絶対に持論を曲げないので収拾がつかなくなって喧嘩でおしまい、という展開になります。

この日本批判をめぐる喧嘩を見ていると、日本批判をする側も反論する側も、いかにも日本人だな〜とよく思います。

日本人同士のマウンティングというか、足の引っ張り合いというか、まんま日本人ですね☺️

日本を批判する一方で、日本の良いところだけは都合よく享受する海外在住日本人が多い

なお、私個人のスタンスは、内容としては日本批判に賛同する立場です。だって、日本って本当に酷いんで・・😳、日本批判の内容自体は至極正当だと思います。

ただし、以前から思うことですが、日本批判をする海外在住日本人に対して、ある違和感を感じているのも確かです。

それは、彼らが声高に日本批判をする一方で、日本の良いところだけはちゃっかり都合よく享受する海外在住日本人が非常に多い、ということです。

彼らは、海外に移住したからといって、日本に全く帰国しないという人は少数派です。定期的に日本に一時帰国する人が大半です。

(全く帰国しない人は、長年の移住者で、すでに日本に親類縁者や知人友人もいなくなっているという高齢者や、日本に基盤がもうないために、帰るに帰れない人達が多い。)

具体的には、定期的に日本に帰国して、日本の医療を利用する、日本食を買いだめする、便利な日本製の商品を調達する、日本の丁寧なサービスを楽しむ、というのは海外移住者が当たり前にしています。

海外は日本ほど医療制度が整っていないので、先進国に住んでいても、医療は一時帰国の時に受ける、とか、医療は日本で、という人は大勢います。

また、彼らは便利な日本のパスポートを使って海外旅行をしますし、海外で出会う親日的な外国人からは日本人ということで良い待遇を得たりします。

また、そもそも海外在住日本人は、移住者ならなおさらですが、何かしら日本関連の仕事をしていることが非常に多いです。

日系企業や日本関連の会社に勤めたりするのは当たり前、外国製品を日本向けに販売とか、不動産・レストラン・日本食品店など日本人向けの商売、日本から翻訳・ITの仕事を受注する、日本人向け観光業などなど、大半の人は何かしら日本関連で仕事をしています。

日本と全く無関係の会社で、日本人であることが何の有利にもならない条件で雇われているとか、日本と全く無関係な仕事をしているケースは少ないです(アート系くらい?海外ではそもそも労働ビザが取りにくい)。

そして、女性の場合は言わずもがなですが、大半は現地の人と結婚とか同棲ですからね・・。

つまり、海外と日本の良いところ取りをしているのです。

日本という国は、住むには大変ですが、旅行客とかお客さんとして訪問するにはとても居心地の良い国ですから。日本好きの外国人観光客と同じです。

彼らは日本を批判している割には、都合よく日本を利用していて、そのことを何とも思っていない(人が多い)という点に、違和感を感じるのです。

また、これは日本人移住者に限ったことではなく、一時的滞在者(企業や政府機関などの駐在日本人)にも見られる傾向なんですよね。

中には、いやそんなことはない、という人もいるかもしれません。しかし、意識的に、自分は日本の便益を一切受けていない!などという人はおそらくほとんどいないと思います。

昔の人や他の国の人を見ても、海外移住者というものは、海外と自国の良いところ取りをするものなのだな、と色々な例を見て思ったくらいなので、これは日本人に限ったことではないかもしれません。

まあ、自分の意志で移住するくらいなので、必然的に日本に限らず色々な国の「良いところ取り」をする生き方になりますね。

それを最近はノマドとか、さも格好良さそうに言うわけですが、ノマドというのは、根底には無責任体質があるのは否めません。

さて、外国の国籍を取得して日本国籍を放棄する、完全に「外国籍」にならない限り、海外に移住しても、どこまでも「日本人」であることには変わりないのです。

(外国籍になっても外見は日本人なので、その点では日本人であることから離れられませんが)

なのに、海外移住日本人は、なぜか自分たちのことを「日本在住日本人より格上」と思っている節が確実にあります。

自分たち(海外移住日本人)は良く分かっているけど、日本在住日本人は何も分かっていない田舎者のバカ、と思っている節がある人も少なくありません。

もちろん全ての人がそうだと言いませんが、こういう海外在住日本人は非常に多いです。というか、大半はそうです。

だから、海外移住日本人がいかに正論を述べて日本批判をしたとしても、内容自体は別にいいとしても、何だか説得力がない気がしてしまうのです。

親の金で贅沢暮らしをしていながら金持ち批判をするドラ息子、みたいなものでしょうか😒(変な例えですが)

日本人はどこまで行っても日本人

結局、よく思うのは、日本人はどこまで行っても日本人だな、ということです。

中国人が世界のどこに行っても中国人、アメリカ人が世界のどこに行ってもアメリカ人であるのと同様、日本人もどこに行っても日本人なのです。

これは、移住年数が長い高齢の日本人移住者でも同じです。日本を離れて数十年経っても、日本人的性質や行動様式を維持していたりします。

(余談ですが、日本嫌いの移住者でも日本食なしでは辛いという人はとても多い)

なお、身も蓋もないことを言いますが、海外在住日本人というのは、日本人の悪いところと外国人の悪いところを組み合わせたような人格になっていくケースが多いです(もちろん全ての人とは言いません)。

この点については深入りはしませんが(多分大反論が来るでしょう)、洞察力のある方なら、言わんとしていることは分かると思います。

さて、もう一つの違和感としては、海外移住日本人は、外国で外国人に対し、公然と日本批判を展開する(主張する)、ということです。

別に、日本批判を知人友人など身の回りの外国人に伝えるのは良いのです。個人の意見は自由なのですから。プライベートでは別に何を言っても自由です。

日本人に限らず、自国を嫌いな人は世界中で多いです。自国の政治や社会制度に問題があるので嫌い、という外国人は普通にいます。

(でも、大半のまともな国では、自国に誇りを持っている、という人が多いですが)

しかし、まるで人種差別問題とか社会問題とかと同じレベルで、公的な場所で公然と日本批判を展開する日本人が多いことにはちょっと驚きます。

大学のゼミの発表とかで、日本の悪いところ(労働環境とか社会問題とか)を発表する留学生って、結構いるようなのですが、そしてそれを結構誇らしげ(?)にしているようなのですが、ちょっと違和感あります。

留学生レベルではなく、国際機関なんかでも、日本人職員は公然と公的な場所で日本批判をするという話を聞いたことがありますが、どうも海外に住む日本人はこういう傾向があるようです。

特に、自分はものをよく考えている、という「意識高い」人はこういう傾向があるように思います。

一応国際機関というエリート組織にいる日本人でもそうらしいので、これは自然な意識なのでしょう。

ただし、率直に言って、一般的な外国人から見ると、こういう行為はちょっと違和感があると思います。

日本人に植え付けられた自虐史観を連想させるような、日本人の日本に対する歪んだ感情が見えるようで気味悪いです。

例え日本批判の内容が正しいにしても、日本はこんなにひどいんです、と手の内をわざわざ外野に晒す必要はあるのでしょうか。日本が酷いということを盛んに外国に啓蒙して、何の意義があるのでしょう。

自分の欠点をわざわざ人に開示して、こんな欠点があるからここを突けば自分は負けるよ、と教えているようなものです。日本の外交下手と通じるものがあるような。

それが、学問的意義があるとかの理由があればまだ良いのですが、彼らの場合、日本に対する憎しみのようなものから出ているように見えることが多いのです。

その点でも、どこまでいっても日本人なんですよ。

そして、結局日本人は、日本のことしか知らないし語れない人が多いのです。海外に行っても。

余談ですが、「日本人として恥ずかしく思う」とか「日本人も捨てたもんじゃないと思った」とかは、日本批判系の海外在住日本人の決まり文句ですよね。

彼らは何かにつけ、海外に引き換え日本では・・という文脈で「日本人として恥ずかしいです」みたいなことを連呼します。もはやキーワードです。

それに、「日本人も捨てたもんじゃない」というのは、完全に上から目線ですよね😌

最後に。もう少し建設的な議論ができるには時間がかかる?

長々と書いてきましたが、要は日本批判には、何かしらの恨みつらみ、怨念みたいなものがこもっていることが少なからずあるのです。

それが、この議論を陰険なものにしているという面はあります。反論する側の日本人も幼稚なのは明らかなのですけど。

もう少しカラッとしたドライな文脈の中で、この論点が議論できると、少しは建設的で良いのですが。

そうなるには、まだまだ時間がかかりそうです。ただし、ネットで色々な意見を自由に表明できるようになってきているのは、良いことではあると思います。

少し前までは、日本批判みたいな記事は、総攻撃の袋叩きみたいになっていましたから。

今では日本批判の記事は結構溢れていて、珍しくもないので、昔ほどの凄まじい叩き方は減っているのではないかと思います(よく分かりませんが)。

まあ、感情的な論戦になってしまう点に、日本批判における日本人らしさが表れているのかもしれません。

私は日本批判の内容自体には賛同しているので、この手の議論がもう少し建設的になればいいなと思った次第です!

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