日本人のベルリン移住者が増加している?ベルリンが移住先として人気がある理由を考えてみました

近年、ベルリンに移住する(したい)日本人が明らかに増加している気がしています。

実際の統計を見ているわけではないので断言はできませんが、ネットでもリアルでも、以前よりドイツ、特にベルリンへの移住(希望)者をよく見かけるようになってきました。

この密かなドイツ移住ブーム(?)は、ドイツへのワーホリが一般化した頃から顕著になってきた気がします。

今回は、ヨーロッパに移住したい日本人の中で、なぜドイツが移住先として人気になっているのか、考えてみました。

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ドイツワーホリ→そのまま移住、という流れが多い?

最近は、特に若者のドイツ移住が増えていると感じているのですが、これは明らかにワーホリが関係していると思います。

ドイツへのワーホリは2000年12月に開始されたとのこと。意外にもかなり前からあるのですね。

昔はワーホリというとオーストラリアというイメージで、その他はニュージーランド、カナダくらいしかありませんでしでしたが、最近はドイツやフランスや台湾など沢山あって、選択肢が増えており、羨ましい限りです。

ドイツワーホリの場合は、ワーホリ後にドイツに移住する率が高い気がしています。

他の国ですと、ワーホリ後のビザを取るのがなかなか難しい国が多く、仕事の問題もあって、結局日本に帰国するパターンが多いように思います。

しかし、ベルリンはワーホリ後も他のビザを取ってそのまま住み着く、というケースが多いように思います。

(筆者はワーホリに詳しいわけではないので、あくまで印象ですが。)

一昔前までは、ドイツ留学・移住する人は、文学・哲学などの人文系や音楽などの芸術系、理工系など特定の分野の学習又は仕事のためにドイツに行く人が多かったと思います。

元々ドイツに一定の理解や思い入れがある人が多かったように思います。

しかし、最近はワーホリでドイツに行った若者が、気に入ってそのまま移住する、というケースが多いように思います。

そういう人は、元々はそれほどドイツに思い入れはなかったという人が多いのも特徴のような気がします。

ワーホリで他の国を希望したけど行けなくてドイツになったが、住んでいるうちに住みやすいことに気がついて、そのまま移住した、みたいなパターンです。

また、ワーホリ以外でも、元々ドイツに思い入れがあったわけではないが、ヨーロッパに移住したいと考えている人が諸条件を考慮した結果、ドイツを移住先に選んだ、というパターンも多い印象です。

ベルリンが住みやすい理由は?生活費の安さと自由な雰囲気が好まれている模様

ベルリンが住みやすい理由としては、以下のようなものが考えられます。

  1. 生活費(家賃や食費)が安い
  2. 環境大国
  3. 自然が豊か
  4. ビザが(他の西欧諸国に比べれば)取りやすい
  5. (他の西欧諸国に比べれば)移民に対して寛容
  6. 高等教育が無料

ミュンヘンのような裕福な地方都市は物価が高いのですが、ベルリンなど旧東独の地域は物価が安く、生活費が低く抑えられます。

それが多くの移民を引きつける大きな要因にもなっているわけですが。

しかし、ベルリンの場合、大都市ではあるもののいわゆる大企業がなく、産業基盤がしっかりしていないため、一般市民の所得水準は高くありません。

この点はベルリンの特徴かもしれません。ベルリンは他のドイツの都市に比べて明らかに所得が低い印象です。

ベルリンでは、市民の服装からして、いかにも裕福ではなさそうな雰囲気が漂っています。

ドイツの地方都市では、市民が東京みたいに綺麗な服装をしているのとはまるで異なっています。

ベルリンと他のドイツの都市は、かなり異なっていますね。ベルリンは明らかにドイツの中では異色です。それは、歴史的背景ももちろん大きいのですが。

ベルリンで安定した高所得者は、公務員など政府系職員が大半ではないでしょうか・・。

フリーランスや自営、アーティストが多いのも、ベルリンの特徴ですね。

ベルリンに住む日本人移住者は、口を揃えて「ベルリンは自由な雰囲気があるのが素晴らしい。お金がなくても、公園に寝そべっていれば良いし、お金を使わないで楽しく過ごせる」などと言います。

これも、大多数の人が中小企業勤めや自営、フリーランスだったりして、皆がある意味「貧乏」だからこそ感じる「自由さ」ではありますが。

日本でも昔の世代がよく言う、「昔は良かった、みんなが貧乏だったから貧乏でも惨めだと思うことがなかった」と要は同じですね??

意地悪な言い方かもしれませんけど、ベルリンには、貧乏人があまり引け目を感じずにいられる雰囲気があるのは確かだと思います。(身も蓋もない言い方)

ロンドンもパリもニューヨークも東京も、とにかく貧乏だと惨めさを痛感せざるを得ないところですからね。

日本みたいに(大企業サラリーマンとか)社会的地位と高所得がないと楽しめない国では、レールから外れた人や貧乏人はツラい人生を送るしかありません。

でも、ベルリンでは「レール」から外れている人も自由に過ごせる雰囲気があるような気がします。

ベルリンに移住する(したい)日本人が増えているのは、日本の狭量さ、息苦しさも大きな要因だと思いますね。

日本人に限らず、社会的レールを外れたアウトサイダー的な人やアーティストが世界各国からベルリンに集まってきている印象はあります。

もちろん、ベルリンに移住しても、仕事をどうするか、収入をどうするかと言う大きな問題があるわけですが。

ところで、最近のシリア難民を中心とする大量の移民たちも、こぞってドイツを目指していました(います)。

彼らも、ドイツでは生活補償が受けられる、良い暮らしができる、高等教育も無料で受けられる、などと聞きつけて、大挙してドイツに押し寄せたわけです。

シリア難民も日本を含む他国からの移民も、求めることは皆同じですね。

難民と日本人を同じにするなと言われそうですが、人間が求めているものは根っこでは同じですからね・・。

ベルリンも東西ドイツ時代とはかなり変貌していて、「昔のベルリンは良かった」と嘆く人も少なくないそうです。

どこがどう変わったのかは実際に住んだことのない人には実感しづらいところではありますが、まあ、急速な資本主義化とか、格差の拡大とか、移民の急増に伴う街の変化とか、治安面とか、色々あるでしょう。

個人的には、近年大量に流入した難民・移民がこれからのドイツ社会を大きく変貌させる要因になると思います。

元々ドイツは、東西ドイツ時代からトルコなどから労働力として移民を受け入れていましたが、今回の難民の大量流入は規模が違います。

今はまだ良いですが、今後10年以上経って、彼らがドイツ社会で一定の力を持つようになったとき、ドイツがどうなっていくのかは、ドイツに移住を希望する人なら気にしておくべき問題だと思います。

さて、ドイツでは大学が無料というのも、よく知られた話ではあります。

でも、だからといってドイツの大学に入学しよう、という人は、かつては滅多にいなかった気がします(交換留学などを除く)。

でも、最近は最初からドイツの大学に入ろう、というような日本人(もしくは日本人の親)が増えている気がします。

日本の大学を出るよりもドイツの大学を出た方が将来の選択肢が広がる、と考えているような人が増えているような印象です。

日本の教育は日本でしか通用しないので、日本で生きて行くなら日本で教育を受けるべきなのですが、海外で生きていきたいならその限りではありません。

ドイツの大学を卒業するというのをむしろアドバンテージみたいに捉える潮流が出てきているように思います。

これは、少し前まではあまり見られなかった傾向だと思います。

同じくヨーロッパのフランスでも大学は無料ですが、ドイツほどは盛り上がっていない気がします。(もちろん留学ベースではたくさんいますが)

フランスの場合、ドイツみたいに卒業後はそのまま移住する、というのがドイツほど容易でないので(ビザや生活費の問題もあり)、一時的な滞在になる傾向が強いのかもしれません。

最近の日本人のドイツ移住は、(一部では)もはやブームと言っていいほどなのではないかと思います。

確かに、ヨーロッパの経済大国の中で、今のところ、日本人が一番移住しやすいのはドイツではないかと思います。

ビザの方針はいつでも変わる可能性があるので油断はできませんが、今のところ、日本人にとってドイツは、(他の西欧諸国に比べればですが)比較的ビザの取りやすい国のようです。

また、ドイツはその歴史的背景と好調な経済成長もあり、ヨーロッパの中では移民に比較的寛容な国です。

とは言っても、ドイツでも急増した移民・難民に対する不満の声が国民から上がってきており、いつ移民排斥の方針に転換するか分かりません。

そうなると、日本人のビザ発給にも影響が出ることも考えられます。

一般的にビザというのはその時時点の国の方針次第で取りやすかったり取りにくかったりしますが、取りやすい→取りにくくなる、はいくらでもありますが、その逆はほぼないので、ツライところです。

ドイツではフリーランスビザが取りやすいと言われていて、語学や大学などの学生ビザ以外では、フリーランスビザ(もしくはアーティストビザ)を取得してドイツに移住する人が多いような気がします。

どの国も外国人が労働ビザを取るのは大変なので(駐在員を除く)、フリーランスビザが取りやすいというのは、雇用されなくても移住できるのですから、かなりのアドバンテージです。

というわけで、日本人のドイツ移住者にはフリーランサーがやたらに多い印象があります。

最近は特に、彼ら移住フリーランサーがネットなどで盛んに情報発信しているために、日本人のドイツ移住者が増えているような印象が強くなっている側面はあると思います。ネットで検索すると、結構出てきますよね。

ワーホリを経てフリーランスビザ又は学生ビザでドイツに移住する若者というのが、最近の日本人のドイツ移住者に多いパターンだと思います。

彼らは会社勤めではないので、自ずとネットビジネスやIT系スキル、翻訳などで生計を立てている人が多いのかな、と思います。

日本の窮屈さや息苦しさが嫌で海外に移住したい、自由に海外で暮らしたい、でも先進国が良い、という人には、ドイツは良い選択肢の一つになっているのだろうと思います。

ベルリンの住宅難は本当!

さて、現在、ベルリンの賃貸物件市場は圧倒的な売り手市場で、住む場所を借りるのが大変難しくなっている、というのは本当のようです。

ネットでもそのような話で溢れていますが、実際に部屋探しはとても大変なようです。

会う人会う人みんな家を探しているとか、家探しに半年かかったとか、普通のようです。

ただ、あくまで若い人や移民向けの安い賃貸物件が不足しているということで、お金(高い家賃)を出せば簡単に見つかるようです・・。

あくまで家賃を安くあげたいとか、色々な条件のある人たちが右往左往している印象です。

ベルリンは世界各国から若者や移民がやってきますし、手頃な賃貸物件は慢性的に不足しているとのこと。

そんなわけで、WGと呼ばれるシェア形式で住む人たちも多いようです。これはロンドンなど他の大都市でもよくある住居形式ですが。

大家から借りた家を部屋ごとに転貸(又貸し)して、利益を上げている人もいるようです。

転貸ビジネスというか、ピンハネビジネスというか、この手のビジネスをする人は、住宅事情の悪い大都市にはよくいます。

こういうのは、かなりグレーなはずなのですが、なぜか放置されているのがいつも不思議なのですが・・。

転貸に限らずグレーな商売というのは、海外だとよく見ます。黙認されているのでしょうかね。

人がいくらでもやってくる大都市では、小さな家を持っているだけでも、部屋を人に間貸ししたりすれば、仕事しなくても何とか食っていけたりします。

持ち家ならまだしも、借家でも平気で転貸したりしますので、彼らの金儲け主義には日本人としては驚くことが多いです。

借家の転貸は、自国民よりもむしろ外国人(移民)がやっていることが多い印象があります。

そして、日本人は往々にしてカモにされるのですが・・。

転貸だったりして正式な賃貸契約でないと、住居登録ができなかったりして大変みたいです。

それから、ドイツの賃貸物件にはキッチンが付いていないことが多い、ということも聞きますが(賃借人が自前で設置する必要がある)、これも驚きですね。

話が逸れましたが、住む場所探しというのは、日本でも大変ですが、外国なら尚更のことです。

留学などでベルリンに行っても、物件探しばかりで全然落ち着かない、というのは避けたいところです。職探しでもないのに、住む場所探しで半年とか、時間の無駄すぎます。

今のベルリンでは、一つの物件に数十人も殺到して、内見も時間ごとに区切られたりして、しかもその中から選ばれるのは一人なのですから、非効率的すぎます。

特に日本人はこういうのを就職活動のように律儀に頑張ってしまったりする傾向にありますが、時間のロスにしか思えません。

もしベルリンに移住するとしても、住居はあらかじめ見通しをつけておきたいですね〜。現地で半年も右往左往するのは避けたいものです。

それから、ベルリンというのは「不法占拠により取得された土地建物」が色々とあったり、未だに整備されていない無法地帯的な側面があるそうです。

ベルリンを歩いていると何となくわかる気がしますが・・。東西冷戦の痕跡は今に至るまでベルリンに残っています。

これらの不法占拠は、1980年代末のベルリンの壁崩壊に伴う混乱時に行われたものだそうです。

アーティストにより不法占拠された建物は有名みたいです。パリでも似たような例があった気がしますが。

日本でもいましたよね〜、戦後の混乱期に不法占拠で土地を取得した人たちって。今では表立っては言われませんが。これらの土地が今何になっているかは・・・(テンテンテン)。

日本でははるか昔のことになっていますが、ベルリンではたった30年ほど前に、同じようなことが起こっていたんですね。

というか、いつの時代、どこの国に限らず、混乱期には必ずこれが起きるものなんですね・・。

人間はいつでもどこでも考えることは皆同じ、ということでしょうか?!

混乱期に異様に強い人っていますからね。そういう人にとっては、出来上がってしまった現代社会は住みにくいのかも?

住宅事情というのはどの国でも大きな関心事ですが、海外での住居に関するトラブルは後を絶ちません。

できるだけ正確な情報を得て、無用なトラブルに巻き込まれないようにしたいですね。

ベルリン移住は一定の人には魅力的な都市

少し辛口的なことも書いてきましたが、ベルリン移住は、パリやロンドン、ニューヨークに移住したい、というのとは異なる趣があるように思います。

あくまで自由さを求めて、しかも都会生活の便利さは享受しながら、それほど収入がなくても生活しやすい環境、というものを求めた結果なのではないかと思います。

従来のドイツ移住は、芸術などドイツ文化が好きでドイツに思い入れのある人が主流だった感がありますが、最近は生活のしやすさや自由さを求める若者が主流になりつつあるのではないか、ということ(仮説ですが)を本記事では書いてみました。

それは日本人だけでなく、世界各国の人が同じようで、住みやすさと環境の良さや自由さを求める多くの人がベルリンに集まってきています。

その大半は、お金儲けではなく自由さを求めている人たちのように思えます(そもそもベルリンには主幹産業がない)。

ある意味、ベルリンは世界各国のアウトサイダー的、ボヘミアン的な人が集まる都市になっているとも言えます。ベルリンが素晴らしい、という人たちは主にそちら系の人たちです。

(面白いことに、社会のレールに乗っている、社会の王道的な地位にいる人たちは、ベルリンをあまり好みません。ベルリンの悪口を言います(笑))

そういう大都市は他にないと思うので、それはそれでベルリンの大きな特徴であり、ユニークさでもあります。

実際、ベルリンには良いことばかりでなく闇も結構あるのですが、一定の人々を惹きつける魅力があるのは確かだと思います。

ベルリンにはこれからも注目していきたいと思います。

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